【ユダヤ教】世界一優秀な民族はなぜ生まれたのか?

こんにちは。本宮 貴大です。

「世界で最も優秀な民族といわれているのは民族でしょうか?」

その答えは、ユダヤ人です。現在ユダヤ人は世界の人口のおよそ0.2%しか占めていません。しかし、ノーベル賞授賞者のおよそ20%はユダヤ人が占めています。

また、ユダヤ人の国であるイスラエルでは起業する人が非常に多く、年間1400社も新しい会社が生まれています。これは、人口あたり起業数でいうと、イギリス、フランス、ドイツよりもずっと高い水準です。

さらに、国立テクニオン・イスラエル工科大学は世界的にも有名で、「頭脳の塔」とも呼ばれています。

なぜユダヤ人は優秀な民族となりえたのでしょうか。ユダヤ人の歴史は、迫害と流浪の歴史でした。もともとは遊牧民ですが、多くの民族から迫害され、王国も破壊された後は、各地を流浪する生活を強いられていました。

しかし、いかなる民族から迫害され、土地や財産、自由などを奪われても、唯一奪えないものがありました。それは「脳」、すなわち「知恵」でした。そのため、ユダヤ人は「教育」というものに物凄い投資をする民族だったのです。その教育は、開始年齢も早く、通常は3歳からユダヤ教の教典である旧約聖書モーセ五書)とタルムードを読み始めます。つまり、幼児期から民族の歴史と、生活規範を身に着け、優秀な人間になるための下地をつくるのです。

また、ユダヤ人は、お金儲けが上手な民族であると言われています。定住する土地を持たなかったユダヤ人は、いかなる土地でも生活の糧を得られるように、商売やお金儲けの知識を身につけたのです。

つまり、ユダヤ人とは、戦いの民であり、移動の民でもあったゆえに、高い教育水準を保ってきたのです。

このような優秀な民族であるがゆえに、ユダヤ人は多くの民族から嫉妬され、迫害されてきました。古代エジプト王国、バビロニアギリシア帝国、ローマ帝国、十字軍、そしてナチス・ドイツ・・・。

それでも彼らは屈することなく、ユダヤ教の教えと信仰心を保ってきました。

ユダヤ教の教えには、選民思想や終末思想、救世主(メシア)思想があります。ユダヤ人は神によって選ばれた誇り高き民族であり、迫害を受けても、最後には救世主が現れ、ユダ人は繁栄する。そう信じていたからこそ、ユダヤ人はユダヤ教を捨てることはなかったのです。

 

金融資本主義が世界の主流となった現在、お金儲けのプロであるユダヤ人は、豊富な財力を持ち、アメリカなどで少数ながら、大きな影響力を持っています。それは過酷な歴史の中で築かれた彼らの財産ともいえるものでしょう。